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  •  水郷として知られる柳川に伝わる、カッパ伝説をご存知でしょうか?その昔、熊本県の球磨川から新居を求めて信太郎、和泡坊、鬼童丸という3匹のカッパが、それぞれ御花の東側、城堀の東南の隅、城堀の北西の隅に住んでおりました。
  •  柳川市にある内山田家には、蔵人さんと美しいと評判の奥さんが住んでおりました。ある晩、奥さんが厠に行くと、下から冷たいカッパの手がお尻をなでたそうな。それからというもの、毎晩のようにカッパがお尻をなでるので、怒った奥さんはある夜、短刀をしのばせ下から出てきたカッパの手をエイっと掴み、その短刀で切り落としました。厠から戻った奥さんにその手を見せられた蔵人さんは、とりあえず棚にあげることにしました。
  •  さて、次の晩のことです。障子の外からなにやら声が聞こえてきます。その声は、「手を返してくれませ〜」と懇願するカッパの声でした。くる日もくる日も、泣いて頼みに来るカッパでしたが、蔵人さんは頑として耳を貸しませんでした。噂を聞きつけ、たくさんの人々が「カッパの手を見せてください」と、内山田家を訪れるようになりました。そんなある日、カッパの手が盗まれてしまいました。
  •  それからしばらく経った三柱神社のお祭りの日のこと、見世物小屋や物売りが立ち並ぶ中に、盗まれたカッパの手を見つけた内山田家の人は、「カッパの手は我が家のものだ。返せ。」と言うと、店の主は「はい、どうぞ。」とあっさり返してくれました。不思議に思い尋ねてみると、カッパの手を手に入れてから、毎晩「ヒ〜、返せ〜。ヒ〜、返せ〜。」という声が聞こえてくると言います。結局、カッパの手は内山田家に返され、その後も箱の中で大事に保管されたとさ。




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  •  いたずら好きのカッパが、あるお寺の裏のクリークに住んでおりました。そのお寺の和尚さんは、夏になると毎日のように涼しい本堂でお昼寝をするのが日課だったそうな。その様子を見たカッパは、この時とばかりに昼寝をする和尚さんの顔を撫でまわしました。びっくりした和尚さんは目を覚まします。最初のうちは、カッパの仕業と和尚さんも気にしていませんでしたが、毎日のようにカッパが和尚さんの顔をなでるので、怒った和尚さん、ある日寝たふりをしてカッパが来るのを待ちました。まんまとやってきたカッパ。和尚さんはカッパを捕まえ、エイっと手を切り落としました。
  •  それから2、3日したある日、片手を失ったカッパがひょっこりお寺を訪ねてきて、和尚さんにこう言いました。「どうぞ許してください。これから悪さは二度としません。返してくだされば、骨折の薬も教えます。」しかし、和尚さんはグワンとして聞き入れませんでした。今でも、その手はこのお寺にあるそうな。
  •  カッパ伝説の残る柳川の掘割沿いをよく見ると、ところどころにカッパの姿を見かけます。川下りの際は、岸辺をよ〜く探してみてください。寝転がったカッパの石像や、石碑、船頭さんの背中にも、愛らしい姿がそこかしこに。柳川市立図書館あめんぼセンター内にある柳川の掘割の歴史が見れる水の資料館に入ると、まず出迎えてくれるカッパのカッちゃん。お腹を撫でると元気にしゃべりかけてくれます。

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  •  柳川には、カッパ伝説の他にも、数々の民話が残されています。さてさて、源にょむさんのおっちょこちょいなお話です。
  • 昔むかし、柳川にとんちやなぞなぞ話が得意な西源仲というお医者さんがおりました。あんまりあわてんぼうだったので、みんなは「源にょむ」さんと呼んでいました。
  • 八女の田舎からお嫁さんをもらった源にょむさんは、ある日初めてお嫁さんのお里へ行くことに。親たちは、はじめて訪れたお婿さんを、大事にしまっておいた砂糖を使っただご(だんご)を作ってもてなしました。初めて食べた砂糖だごに、喜んだ源にょむさん。
  • 「こら、何ちいう食べ物かんも。ほんなこて、うまかのも。」とお母さんに尋ねます。
  • 「こら、だごたんも。娘にも教えとるけん、帰ったら嫁から作ってもらいなはれ。」
  • 源にょむさんは帰りの道中、「だご、だご、……。」とずっと言いながら家へ帰りました。
  • 御仁橋の近くにきた時、近道をしようと小道によって、水口を「どっこいしょ」と飛び越えた源にょむさん。
  • 「どっこいしょ、どっこいしょ、……。」忘れないよう、言いながら帰りました。家に着いて早速お嫁さんに「今日お母さんがつくってくれたドッコイショがとても美味かった。また作ってくれ。」とお願いしました。するとお嫁さん、「そう言っても、ドッコイショは知らんばんも。」と言います。
  • なんども押し問答をした末、お嫁さんの頭をゴツンとげんこつで打った源にょむさん。そしたら、お嫁さんは、頭をおさえて「あいたっ、だごんごたるコブのできたばんも。」と言いました。
  • 「そうやった、だご、だご。うん、そのだごば作ってくれ。」という源にょむさん。
  • お嫁さんは「あいた。だごならだごと早く言ったらよかったとに。」と言いましたとさ。
  • あわてんぼうの源にょむさんのとんち話や、面白話の他にも、狐に化かされたお話など、町に伝わる民話はまだまだたくさん。読書の秋、柳川に伝わる昔話にふれてみませんか?



柳川おでかけWeb
表紙スライドショーの写真のご紹介

9月・長月
朝夕の涼しさに秋の訪れ感じ、掘割散歩も楽しき秋の柳川です。
川下りコース沿いに寝そべるカッパの石像/柳川市立図書館あめんぼセンター内に入るとカッパのかっちゃんが出迎えてくれます/9月に入ると海苔養殖の竿が立てられ、有明海も秋の風景に変わります/高熱やひきつけにご利益があると言われる三橋町の島田天満宮ではあ9月25日に大祭が行われます/10月の風流本番へ向け練習する子どもたち/中秋の名月に日吉神社の巫女さんが雅楽の演奏に合わせて舞を披露します


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