- 大和町中島は矢部川の有明海に近い河口付近にあり、江戸時代ここには柳川藩の番所があり、矢部川に出入りする船の物資の監視や、通行税の徴収、乗船者の取り締まりをしていました。有明海からは、クチゾコ、太刀魚、かに、赤貝、えびなどたくさんの海の幸が水揚げされ、港町として栄えました。
- また、三池街道の市場町として栄えた町でもあります。藩政時代に柳川藩が認めた13の在町のひとつでした。髪結、風呂屋、肴屋、荒物屋、細物類店の営業が許可され、商人達は税を納めて営業していました。このころから、「中島朝市」が始まり、地元の人びとが有明海で水揚げされた魚介類などを通りで売る姿が見られるようになりました。昭和30年までは旧魚市場通りで朝市が行われていましたが、昭和32年に大徳商店街に場所を移し、開催されています。
- 西鉄中島駅を降りて、ほどなく歩くと朝市で賑わう大徳商店街があります。中島朝市通りとも呼ばれ、大通りから横に入った2つの路地には有明海で獲れた新鮮な魚貝や、野菜、果物、惣菜などの他に、饅頭、てんぷら、花などさまざまなものが売られています。早朝6時代に開く鮮魚店を皮きりに、8時を過ぎると次々にお店が開き始め、9時代をピークに賑わいを増します。「よらんかんも〜。」「まけてくれんの。」と、地元の声が飛び交う中、新鮮で安い品々に、ついついたくさん買ってしまいます。お魚屋さんではキレイにさばいてくれるところもあり、待っている間にはお店の人や地元の買い物客とおしゃべりに花が咲き、お魚料理のレシピを教えてもらえたり、れんこんを売るおじさんよりも買い物客のおばちゃんが商品を進めていたりと、なんとも懐かしくて明るい雰囲気漂う朝市は、毎日開催されています。
- 毎日賑わいをみせる中島朝市ですが、年末ともなるとまたいつもと違った雰囲気に包まれます。れんこんや惣菜と並び、しめ縄や正月飾りがところ狭しと並べられ、一気に年末の風景に。朝市通りはいつもに増して、お正月支度に訪れた人びとでいっぱいになります。正月迎えにここにくれば全てが揃う中島朝市の近くには、買い物客用の無料駐車場もあるので、心おきなく買い物をすることが出来ます。
柳川おでかけWeb
表紙スライドショーの写真のご紹介
12月・師走
ほかほかのこたつ舟もいよいよ始まり、柳川にも冬の到来です。
12月1日から2月まで運行するこたつ舟での川下り/日吉神社にはジャンボお多福が登場します/毎日開催されている中島朝市/年末の朝市では正月飾りも売られています。/柳川市内のいたるところで年末らしい光景を目にします。/大晦日に毎年開催される沖端カウントダウンではナイアガラ花火が/冬至の夜に眞勝寺で開催される燈明の夜/冬の朝の掘割にはこたつ舟がずらりと並ぶ光景が見られます。