- 春の訪れを真っ先に知らせてくれる梅の花。柳川で梅の名所といえば、七ツ家にある梅の木街道公園。1972年の農地改善事業をきっかけに国道767号線の両側に梅畑を造園し、その後の改修整備の際、梅の木街道として生まれ変わりました。約800メートルの街道沿いには180本ちかくもの梅の木が植えられ、満開時にはたくさんの人でにぎわいます。きれいに咲き誇った白やピンクの花と、ほのかな甘い香りは、訪れた人びとの心を癒してくれます。満開時期の5日間、この梅の木街道の木々を大切に管理されている七ツ家老人クラブの方々による梅まつりも開かれ、昨年に採れた梅を老人クラブのご婦人たちが酢梅にし、お茶とともにふるまわれます。柳川を散策していると、掘割沿いにも凛と咲く梅の花を見ることができます。
- 3月も下旬になると、誰もが待ちわびる桜が咲き始めます。大和町皿垣開にある「弁天の桜並木」は、干拓堤防の上に約2キロメートルにわたって200本ちかくもの桜の木が植えられています。道沿いに延々とつづく桜並木は圧巻で、桜を眺めながらお散歩したり、座りこんでまったりとおしゃべりしたり。訪れた人は思い思いに春の景色を楽しみます。その横を流れる水路の水面には。優雅に咲き誇る桜の姿が映りこみ、満開時には絶景を生みだします。柳川のもう一つの桜の名所、三柱神社。500本ものソメイヨシノが植えられ、開花時期になると春爛漫の空気をただよわせ、毎年多くの花見客でにぎわいます。桜まつりの期間中はライトアップされ、夜桜を楽しむ人びとの笑い声があちらこちらに。3月の最終日曜日には、桜の咲き誇る三柱神社正参道にて、小笠原流流鏑馬の行事も催され、たくさんの見物客であふれます。
- 春の終わり頃に満開の花を咲かせるのは、三橋町にある中山の大藤。樹齢300年ほどにもなる藤は、広さ500平方メートルに達し、4尺(120cm)にもなる花は肩まで届き、あたり一面が甘い香りにつつまれます。この藤には、こんな言い伝えも。
- 享保の時代、酒造を営む「万さん」は河内の国(大阪)から持ち帰った「野田の藤」の種を自宅に植えました。この藤が、数十年後には立派な4尺ほどの大藤に成長し、藤棚の下で宴会をする人でにぎわうようになりました。ところがある日、泥酔した武士が刀をぬいて大暴れ。まいってしまった「万さん」は熊野神社の境内へこの大藤を移植したといわれています。
- 現在も地元保存会のみなさんの手で大事に手入れされています。毎年大藤が見頃を迎える4月中旬から下旬にかけて、中山の大藤まつりが開催され、期間中はライトアップやライブ、地元農産物の販売なども行われます。
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2月・如月
一年に一度、柳川のお堀がきれいになる月です。
梅の木街道公園の梅/水落ち作業/古賀神棚店のさげもん/日吉神社の豆まき/JA農業祭りでの金のめし丸くん/クリーンアップ大作戦でお堀の大掃除/おひな様始祭/児童たちが見守る中でのお堀開き