- 旧暦、6月17日。柳川市昭代校区崩道(くえどう)地区では250年以上前から行われているとも言われているお祭り、崩道(くえどう)祇園祭が行われます。崩道の祇園 の特徴は、2体の大蛇を藁と有明海の潟、そしてしじみやメカジャ、あげまきの貝などで装飾するところにあります。
- 起源は1700年から1800年前半。度重なる台風や大雨が干拓地であるこの地区を何度も襲い、甚大な影響をもたらしました。困った人々は、1850(嘉永2)年に、風水害や疫病から村を守るべく観音堂を建立、そして祇園祭として2体の大蛇をつくることで祈願したところに端を発します。
- 6月17日の夜、観音堂につくられたステージではコンサートや演奏等の余興が行われ、当日明け方からつくられる色とりどりの貝殻で飾られた大蛇の周りには、多くの地元の人々が集い、地域が賑わう1日となります。
- 毎年7月の第4土曜、柳川市大和町中島校区では、中島校区東上町にある八剱神社を祭神とし、大和町を代表するともいわれる中島祇園祭が行われ、豊作・豊漁・商工業の発展と子どもの健やかな成長を願います。八剱神社が創建されたと言われている天保14(1843)年にはじまったお祭りで、隣町を模倣した大蛇山をお祭りに使用したとも言われています。
- 中島祇園祭では、東上町の大蛇山・西上町の踊り山・中町の殿様行列・下町の獅子山の4つの山車が地区内を練り歩きます。法被姿の青少年たちが、鉦や太鼓が勇壮に打ち鳴らされる大蛇を引き回すのが東上町の大蛇山。着物姿の女性が華麗にリズミカルに踊るのが西上町の踊り山、殿様に扮した子どもが駕篭の中に乗せられ、ゆっくりゆっくりと進むのが殿様行列。軽快なリズムに合わせて、かわいらしい獅子が愛嬌を振りまき踊るのが下町の獅子山です。
- 午後10時過ぎまで賑わうお祭りは、大蛇山の花火と男達の持つ花火と熱い掛け声に包まれ、熱気溢れる力強さで観客を魅了します。
- 田園や民家の間を大きな縄を持った20名ほどの子どもたちが「わっしょい、わっしょい」と声をあげながら、走っていきます。これは毎年8月15日、三橋町木元行政区で行われる「木元ぼんでん縄」で見られる一場面。
- お盆の間は地獄に落ちた者たちも縄で引き上げ戻って来てもらおうというもので、100年以上続く伝統行事。途絶えること無く続いています。
- 水着に着替えた子ども達は、思い思いの絵を上半身に書き、頭には藁でつくった冠、腰にはミノをつけて地獄の番人に扮します。そして、長さ5m程の大縄を持ち行政区内を走り、地域の人たちは、子ども達に力水をかけていくのです。賑やかな子ども達の声があたりに響き、お盆の到来を地域に告げる行事となっています。
柳川おでかけWeb
表紙スライドショーの写真のご紹介
6月・水無月
雨降り、しっとり新緑は輝く。
柔らかな柳川の梅雨。
夏にはお祭りが盛りだくさんです。
ちょっと足を伸ばしてみませんか。
6月上旬は麦刈りの季節。/雨の中、新緑美しい日吉神社の公園。/水をはった田んぼにカエルの水飲み場。/菖蒲の美しき風景。/ふんわり柔らかな菖蒲の花弁。/いよいよ田植え。/田植えの風景。/アスパラの美味しい季節になりました。